どんぐりむらの住民達を通して色々なお仕事を知ることができる人気シリーズ第3弾。今回登場するお仕事は、強くて優しい「おまわりさん」です。 いっちとにっちは、村の平和を守る心優しいおまわりさんに憧れる、なかよし兄弟。大きくなったらおまわりさんになりたい!と願ういっちは、おまわりさんを真似て毎日努力を続けます。そのうちに、むらのみんなから「こどもおまわりさん」と呼ばれるようになると、なんだかもうすぐにおまわりさんになれそうな気がしてきて、「ぼく、いまからほんとうにおまわりさんになってもいい?」なんて言い出してしまいます。そんなやる気満々のいっちに活躍のチャンスが訪れますが・・・。
ぼうしやさん、パンやさんに続いて本作はおまわりさん。仕事にはいろいろと大変なことがあって、苦労することもある。でも知恵と努力で乗り越えていくことで、仕事の喜びを得ることができる。このシリーズは、そんな素敵な仕事観を子どもたちに、そして私たち大人にも伝えてくれます。子どもたちに憧れられる立派な仕事振りのおまわりさん。おまわりさんに憧れるだけでなく、少しでも近づこうとその振る舞いを真似て努力するいっち。どんぐりたちの物語に、大人も胸が熱くなってしまいます。
シリーズ作品同様、本編のお話しと連動した「どんぐり新聞」が絵本に同封され、絵本のカバーを切り抜いて組み立てるとどんぐりむらのおまわりさんの交番と仲間達の「ごっこ遊び」が出来るようになっていて、さらに表紙の裏には落とし物探しあみだくじ&どんぐりむらのなかまたち紹介が掲載と、本編以外の楽しみが隅から隅まで詰まっています。借りるのではなく買ってこそ味わえる楽しみがいっぱいの作品です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
どんぐりむらのおまわりさんは、今日も朝から大忙し。 パトロール、交通整理、木から降りられなくなった男の子・いっちの救出、まてばじいさんの失くし物の捜索… おまわりさんに憧れ、こどもおまわりさんとして頑張るいっちと、おまわりさんとの交流を描く。
『どんぐりむらのぼうしやさん』『どんぐりむらのぱんやさん』に続く作品。
おまわりさんに着目とは素敵です。
どんぐりのこどものいっちは、おまわりさんに助けてもらって、
その仕事のかっこよさにあこがれるのですね。
みんなのために、やさしく、親切で、力持ちで・・・。
その「おまわりさん」像に感服しました。
そして、そんな「おまわりさん」像に近づこうと、いっちは頑張るのです。
こどもおまわりさん。
まだまだ微力ですが、一生懸命任務を果たそうとするいっちの姿に
感動でした。
今までのシリーズで、しっかりとキャラクターが語られた、どんぐりむらのつぶたちの様子が、
サブストーリーとしてあちこちに描かれます。
まさに見所満載!
何より、みんなの優しさがいっぱい感じられて、嬉しかったです。 (レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子16歳)
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