ぼうしをかぶって、軍手をはめて、水筒かけて、スコップ持って。 これで準備は万端! まきおくんが出かけるのは…「じゃがいもほり」です。 みんなで畑の中を一列に並んで、自分の目の前の土の中を掘り始めます。 あちこちで「あったー。」「とれたー。」の声が聞こえても、まきおくんはなかなか見つけられません。 掘っても掘っても、「ないなあ。」 まきおくんは、軍手を取って、スコップも置いて、素手でもぐらと同じくらいのはやさでぐんぐん堀りすすめます。 すると、とうとう大きな大きなじゃがいもが!! 隣のてっぺいくんとケンカしたり、二人して土まみれでじゃがいもみたいになってみたり。 大騒ぎしながら、たくさん掘ったじゃがいもを持って帰ります。
「おかあさん、このじゃがいもでなんかつくってー。」
ここからは、おかあさんとまきおくんと妹のことこちゃんの三人のコロッケ作りが始まります。じゃがいもを洗って、ゆでて、いためた玉ねぎとお肉をまぜて、かたちを作って…。せっかく一生懸命掘り出してきたまきおくんのじゃがいも。しっかりお手伝いをしながら、さくさくで、あつあつで、ほくほくのコロッケが完成しますよ!!
どろんこになりながら自分で掘り出して、お手伝いをしながら完成させた特製コロッケ。それがまきおくんにとって、どんなに美味しかったのか。幸せそうなまきおくんの表情を見れば、一目で伝わってきますね。 すっかり満足したまきおくんはいつのまにか、うとうと。長い一日、ごくろうさまでした。
食事の喜びと楽しさが伝わってくる、充実の1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
行事と食べもののよみきかせ絵本、第2弾!
まきおくんは、やっと掘り当てた特大サイズのじゃがいもで、コロッケを作ることになりました。お母さんと妹といっしょに、じゃがいもを洗って、ゆでて、いためた玉ねぎとお肉をまぜて、かたちを作ります。お母さんが油で揚げてくれたコロッケは、さくさくで、あつあつで、ほくほく。それを、まきおくんは、もぐもぐと頬張ります……。おいしくて楽しい、くすっと笑みがこぼれるあったかい物語です。
まきおくんが体験した、じゃがいもの収穫と調理レポート。
先生の引率でクラスメートとてんやわんやの芋ほりが愉快です。
お決まりのケンカも豪快ですね。
もちろん、帰宅後もお楽しみは続きます。
泥んこの男の子を笑顔で受け入れるお母さんの姿にも感心します。
かくして、妹も交えての、コロッケ作り。
なるほど、コロッケはいろいろ成形できるのでしたね。
かなり難易度は高そうですが、まきおくんちは大成功!
ほうら、おいしそう!
ちょっとした食育絵本にもなりそうです。
なにより、生き生きとしたまきおくんの姿に微笑んでしまいます。
幼稚園児くらいから、盛り上がりそうです。 (レイラさん 50代・ママ 男の子22歳、男の子20歳)
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