食いしん坊さん、お待たせしました! 「山岡ひかる 食べ物絵本」シリーズの最新作の登場です。
卵、ご飯からはじまって、じゃがいも、サンドイッチ、いちごにおだんご・・・。 それぞれ美味しそうに変身していく食べ物たちを見てきている読者の私たちにしてみたら、最新作が「バナナ」だと聞いただけで、思わずつばをごっくんと飲み込んでしまうのです。
ちょっと驚かされるのは最初の場面。 バナナと言えば黄色のイメージ。それは皮に包まれているからですよね。 当然美味しくいただくのは、中の身の部分なわけです。 皮をこちょこちょこちょっとくすぐってみると、 「はっくしょーん!」 すぽぽぽーんと飛び出したのは、白いバナナのきょうだいです。 はだかんぼうで寒がっているバナナくんたちをあたためるのは?
とっぷん とろーり チョコレート おくるみひらひら バナナクレープ しまった!つめたいミルクにじょっぽん
想像しただけでもうっとり・・・。 リズミカルな言葉にのせて、おいしいおやつに大変身していくバナナくんたちの勇姿を何度でも堪能してくださいね。 今回もすべて「はり絵」で描かれています。バナナに入ったすじや、ふかふかのロールケーキのおふとん、チョコレートのおふろなど、どこを見ても美味しくて幸せな気持ちにしてくれます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
はっくしょーん! 皮からすぽんと、バナナのきょうだいが飛び出しました。はだかんぼうでは、寒くて寒くてたまりません。どこかにあたたかくなれるものはないかしら。 「わーい! お風呂を見つけたよ」「ふわふわマントはぼくのだい!」 バナナたちは、おいしいおやつに大変身。やわらかくリズミカルな言葉にのせて、おいしく幸せな時間をお届けする絵本です。
『いろいろごはん』『いろいろたまご』『いろいろいちご』など「いろいろシリーズ」で食べることが大好きな親子の心をがっちりつかんできた、山岡ひかるさんの最新刊。 本書の魅力は、なんといっても作者、山岡ひかるさんの作りあげる「はり絵」。バナナにはいったすじや、ちゃぽんと音のしそうなチョコレートのお風呂、ふんわりまかれたバナナクレープ……あまい匂いも漂いそうなおいしそうな絵は、カッター1本で切り抜いていくという、気の遠くなるような作業によって生み出されています。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。
子どもたちの大好きなバナナが変身しますよ。
寒がり屋のバナナ、というのがポイントです。
チョコレートのお風呂、クレープやスポンジケーキにくるまったり、なるほど!の展開です。
お風呂と間違えて入ったミルクも、バナナシェイクとはキュートですね。
いつものコラージュが、素材にぴったりで、素敵なバナナスイーツが勢ぞろいです。
擬音も心地よいリズムを作っています。
寒い季節にもいいですね。
小学生あたりでも、高度にクイズ風にすれば、楽しめると思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子20歳、男の子18歳)
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