「ジェイクのクリスマス」 みんなの声

クリスマスイブにおはなし会（小学校）で読みました。
そろそろサンタさんが出てくる作品は取り上げ方が難しい年齢ですが、
メッセージの素敵さに重点を置き、選びました。
おなじみ、犬のジェイクのところにやってきたリトルサンタ。
サンタの国からやってきて、ジェイクからプレゼントをもらいに来たと言います。
プレゼントなど持っていない、と言うジェイクに、
リトルサンタは、ジェイクが持つすばらしい物を教えます。
それは、抽象的な喜び、夢、思いやりなどなのですが、
音読すると何となくイメージがとらえやすいのでしょう、
児童たちもその言葉を思い思いに復唱しながら楽しんでいました。
そして、世界中で苦しんでいる子どもたちについてもそっと触れています。
とても難しいテーマと言えばそうなんですが、きっと伝わったと思います。

長女が3歳位の時に初めて読んで、大変感動しましたが、
その時にいただいた本は、ゆずってしまっておりました。

その後再度買い求めようとしましたが、絶版になっており、とても残念に感じておりました。復刻されたこと、大変うれしいです。

子どもたちにはケーキやごちそうを食べ、サンタさんからプレゼントをもらう自分のためだけのクリスマスではなく、人を喜ばせるクリスマスも大切にしてほしいと考えておりましたが、この本を読んで、子どもたちはすでに周りの大人たちにたくさんの笑顔や優しさをふりまいているリトルサンタなんだということに気づかせてもらいました。

３〜４歳の子どもたちに読み聞かせてみましたが、反応はいま一つでした。でも9歳の娘が8歳の時に自分で読み、「いい絵本だね。感動した」と言っておりました。

絵も素敵ですが、心が暖かくなるクリスマス絵本です。

この絵本に描かれているように、世界中の子どもたちが幸せで愛で充たされることがあるなら、どんなにいいかと思いますし、それを願っています。

世界中は無理としても、ご縁のある方たちには愛を送りたいものです。

サンタクロースって本当にいるの？ちょっと大きくなって、サンタクロースの存在を信じなくなった子どもたちに読んでもらいたい絵本です。クリスマスにはプレゼントをもらうもの・・・でもちょっと待って。与えられるだけでなく、やさしさを分けてあげる幸せを感じられたら素敵です。『誰でもサンタクロースになれるよ。そう思いさえすればね。』とジェイクが言っています。