みょうちくりんな絵と、訳のわからないお話ですが、読んでいると自分もぬくぬくしてきます。変な本!
寒がりようかいぬくぬくに近寄られた人は凍えて病気になるそうな。「ぬくぬく、ぬくぬく」とうなされるそうな。
ある日出会った女の子は、以外にもとてもなついてきました。
一緒に「ぬくぬく」、歩きながら「ぬくぬく」、止まって「ぬくぬく」、体をすりよせてくる。
食べ物のやまいもをわけてもらい、腹がふくれて眠ってしまった女の子。
ぬくぬくは自分のまとっていたわらを女の子にかけてあげて、体は少し寒くなったけれど心はぬくぬくしてきます。
ぬくぬくは人恋しい、やさしいようかいのようです。
次の日、女の子のことが気にかかるぬくぬくの前に現れたのは、自分と同じ姿をした女の子と子どもたち。
みんなそろって「ぬくぬくごっこ」。ぬくぬくは気持も体もぬくぬくしてきて子どもたちの行列に仲間入り。
オチがあるわけではないのですが、不思議な絵の中で「ぬくぬく」がこだましています。
ホンワリ癒し系の絵本です。