どんぐりの多い季節にはとてもいい作品だと思います。
写真で見せてくれる自然科学の絵本で、とても分かりやすく簡潔にどんぐりの周りで起きる1年間を説明してくれています。
もちろんどんぐりの成長も、この絵本を見るまで、実はどんぐりの「袴」がどんな働きをしているのかなんで考えたこともありませんでした。
どんぐりノ実から目が出ているのも、ちゃんと見たのはこの絵本で紹介されている写真が初めてです。
そして、こんなに硬いどんぐりの実でも中の栄養を取りに来る虫がいることも知りました。
日本ではとてもポピュラーな木の実なのに、この年になって、この絵本で出会うまで、私はこんなにもどんぐりのことを知らなかったんだと、改めて思いました。
使われている活字も比較的おおきめで、文のスペースも広めなので、文字はとても読みやすいです。
特に植物や自然に興味を持っていなくても、分かりやすい写真と文字で、親しみやすい作品です。身近な大人が読んであげるなら、45歳くらいからでも理解できると思いますし、学校などの読み聞かせなら小学校高学年まで楽しめると思います。