「えんとつと北極のシロクマ 」 ママの声

生態ジャーナリストで写真家の著者が作った写真絵本です。
著者の自然や動物たちに対する思いがいっぱい詰まっている気がしました。
小学校の高学年くらいでも理解できる内容だと思いますが、絵本としてはやや文章が多いです。

全体にシロクマの親子を追った写真からなっているので、ほほえましいシーンがたくさんあります。
この作品を手にしたことで、少しでも自然や動物たちの環境に心を動かしてくれる子どもたちがうまれてくれるといいなぁと思います。

木も育たないほど過酷な環境の北極。
その中でのシロクマは、生きるために、食料となるアザラシを探し歩くだけの毎日。

もともと厳しい北極ですが、人間による乱獲、流れ着いた人工物に含まれる有害物質による環境汚染、地球温暖化で氷が減り、狩りができる期間が短くなっていることなどにより、シロクマの個体数は激減しています。
本当に、深刻な事態だと思いました。

そんな過酷な中でも、こどもを産み、必死で育てようとするシロクマの姿が切なくて、本当にごめんなさい…と思いました。

自分達の未来を守りたい。
たくさんの生きもの達を守りたい。
美しい地球を守りたい。
「本気でやらなければいけない」と、強く感じました。