カボちゃんの、というタイトルだけど、
私としては「ソラオくんの」というタイトルをつけてあげたい一冊。
カボちゃんのゆかいなオトモダチの中でも
ちょっとおとなしめ、いつもひかえめなソラオくんが、
今回はとーっても頑張ります!
カボちゃんのために、ここぞというときに、ここ一番の勇気を出した
ソラオくん。
人の本質ってこういうときに出てくるもんだなぁと
改めて思わされた一冊でもあります。
もちろんソラオくんの活躍あっての一冊ではありますが、
カボちゃんシリーズで素敵だと思うのは、
いじめっこキャラのタマとピーマンにも、
何冊かに1回の割合で、救いの手が差し伸べられていること。
今回もタマとピーマンがなんとなぁく、
最後に友達の輪の中に入ってきてて、
このお母さんの演出に救われます。
いじめっこがいじめっこだけで終わらないのがとっても魅力です。
ソラオくんがもちろん一番の一冊だけれど、
タマとピーマンもカボちゃんを心配してくれてたんだね。
そんな優しい気持ちで読み終われた一冊です。