春の中高学年向きの読み物はないかと探していて出会った一冊です。
谷川先生の詩等、15作品がおさめられています。
「大坊峠の赤ん坊」(柏葉幸子 作)は、独特なミステリアスファンタジックな空気感があり、読んでいてドキリとしました。
「ふたりのバッハ」(森忠明 作)・「待ち合わせ」(末吉暁子作)は、甘酸っぱい青春前期の可愛らしい恋いのようなお話。
「兄やん」(笹山久三 作)は、どこか懐かしさを感じる作品で、こどもたちの遊びの中にあった称えたくなるような思いやり溢れる秩序、そして春の野山の風景を思い描きながら読みました。
息子が再読していたのは、「ジャンケンゆうれい」(三田村信行作)。
恐いお話が好きなようです。
たくさんの「春」を楽しめました。