表紙には40人のさまざまな人種の赤ちゃんたちが、さまざまなおくるみに包まり、笑ったり、泣いたり、眠っていたり……赤ちゃんの魅力をたっぷりたたえる姿を見せてくれます。これは、米国では最近の赤ちゃんギフトの定番になっている仕掛け絵本。有名なグリーティング・カード会社のカードにもなっていて、特に冬生まれの赤ちゃんへの贈り物としては、最適と言われています。邦訳が出たことを知り、もちろん手にしないわけがありません。大好きな絵本なのです。
雪の降る日に生まれた赤ちゃんたちが、季節の移り変わりの中でスクスク成長していく姿が、美しい水彩画で描かれます。お話の筋はありませんが、とにかく眺めているだけでも赤ちゃんの無垢な姿に素直に感動でき心が休まります。子ども(赤ちゃん)は、自分と同じ存在が大好きですし、おまけに仕掛けまで施されているので、開いていてあきることはないようです。娘は夏のピクニックの場面でマットの下にてんとう虫がたくさん隠れていることに驚いていましたが、即座に「てんとう虫が、マットを運んでるんだ」と喜んでいました。ハロウィンのマスクのページも好きですね。1歳になった最後のページでは、「お誕生日パーティしなくちゃ」と、注文までつけていました。出産祝いでも、1歳のお誕生日でも、喜ばれる絵本だと思います。