1969年の作品です。
絵を描いた寺島龍一さんは、人物画の洋画家として知られた人ですが、挿絵も多く手がけています。
著者の森谷 憲さんと義兄弟ということでこの絵本は生まれたのでしょう。
種を蒔くと、どのように地中で成長して食べられる部分が出来るのかを、分かりやすく図解しています。
葉、茎、実、種、根などのいろいろな部分を食していることが分かり、これは、大人でも勉強になります。
特に、種は何処にできるのかを明確にしているのがとても良いと思います。
ただ、1つ困ったのがすいか。
農林水産省によると、1年生および多年生の草本になる実は野菜、永年生の樹木になる実は「果物」と決めています。
よって、すいかはウリ科の1年生果菜(野菜)という分類になります。
しかし、青果市場やスーパーで「すいか」は果物として扱われています。
市場では、消費される形態に合わせて分類しているということなのですが、その説明を子供にするのは一寸厄介かなという気がしています。
科学の目を養うにはうってつけの絵本ですので、オススメします。