新刊
あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

  • 笑える
  • 盛り上がる

たんぼレストラン」 パパの声

たんぼレストラン 作・絵:はやし ますみ
出版社:ひかりのくに ひかりのくにの特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2016年03月
ISBN:9784564018725
評価スコア 4.57
評価ランキング 5,832
みんなの声 総数 13
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 稲作文化の日本ならでは

     菜園で「うちの田んぼは・・・」なんて言って、冷たい視線をあびたことがある。
     田(田んぼ)は基本的には稲を栽培するところ、畑は野菜などを栽培するところとなっているので、菜園は畑と言うしかない。
     ちなみに日本の場合、田と畑の面積比は、平成20年の調査では、田54.4%、畑45.6%となっている。
     やはり日本は稲作文化なのだ。
     全国ベースでは田畑の合計は462万8000haだという。けれど、宅地等への転用、耕作放棄等のかい廃などで減少傾向にあることはいうまでもない。

     この絵本はタイトルにある通り、田(たんぼ)の話だ。
     5月の今の季節なら田(たんぼ)には水がはられていることだろう。早い処では田植えが始まっているかもしれない。
     田(たんぼ)には様々な生き物がいる。
     農薬の影響でその姿をあまり見なくなったものたちもいるが、この絵本ではまだまだいっぱいいる。
     表紙の見返しにその生きものたちが描かれている。
     トノサマガエル、クサガメ、アメリカザリガニ、ゲンゴロウ、ミジンコ、イトトンボ・・・。
     最近ではなかなかお目にかかれない。

     もうすぐ春の田(たんぼ)。
     土の中ではカエルたちがまだ冬眠している。
     彼らは突然の大きな音で目を覚ます。「ざくり」。この音は何だ?
     農家さんが田(たんぼ)の耕作を始めた音。耕運機の爪がカエルたちのそばまで突き刺さっていく。
     土の中から虫たちがはい出て、鳥たちがそれをついばむ。
     「たんぼレストラン」の開店だ。

     そして、田(たんぼ)に水がはられる。
     水の中にもたくさん生き物がいて、ここでもカエルやつばめがやってきて、「いただきまーす」と大きな口を開けている。
     田植えが終われば、ザリガニもやってきて、またパクリ。
     空からは鳥がお客さまとしてやってくる。
     裏表紙の見返しには田(たんぼ)にやってくる動物や鳥たちが描かれている。
     モズ、モグラ、カルガモ、アカネズミ、ニホンザル・・・。

     稲が実ると、スズメたちがやってくる。
     田(たんぼ)は年中おお忙しいのレストランだったのです。

    投稿日:2016/05/18

    参考になりました
    感謝
    0

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / バムとケロのそらのたび / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / バムとケロのさむいあさ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



2025年 今、読んでほしい!この絵本・児童書14選 レビューコンテスト

みんなの声(13人)

絵本の評価(4.57)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット