【あらすじ】
お化けが通うどろろん病院は、今日も患者さんのお化けで一杯。大忙しです。いろんな症状を治せるのですが、困ったことに人間の患者さんは初めて。今日はたまたま人間の男の子が来ました。先生は診察をしようとするのですが、機嫌の悪いその子はなかなか言うことを聞いてくれません。困った先生は…
【感想】
お化けの患者さんが、強烈な個性を発揮しているので、普通の患者さんがかえって新鮮に、奇異に、異様に見える。不思議な世界。
病院内の張り紙などもユーモアたっぷりで、どの場面を見ても面白い。
絵が柔らかくて、お化けが本当にブヨブヨしていそうで、雪女なんか本当に溶けてしまいそうで、天狗の鼻のぶつぶつも生々しくて、いろんな感じがしてしまって、体験型絵本かと思ってしまった。
先生と看護師さんの正体がびっくいでして、…これは是非ともページを実際にめくってみて、読者自信が体験して欲しところ。ネタばれになると面白さが半減してしまうので、詳しくは書けません。是非とも手に取って読んでみてください。
どこに話が進んでいくのか全然わからない、ドキドキワクワクの素敵な絵本です。でも、実際の病院ではドキドキしたくないなあ。