「遊んでやってもいいけど〜」
「友達が来たからまた今度な」
「人数が足りないから特別に混ぜてやる」
お兄ちゃんは都合よく弟を使います。納得行かないながらも遊んで欲しいために素直に従う弟。邪険に扱い同年齢の友達の前では威厳を示すお兄ちゃん。放ったらかしにしていたことを思い出し、謝るのもお兄ちゃん。ばつが悪く素直に謝れないけど、一緒に遊んでやるのもお兄ちゃん。
仲が良いようで悪いようで、それでもやっぱり血が繋がっているんだ。兄弟なんだ。
飾ることなく日常の一面を描いた作品です。兄弟ってこんなものでしょう。私は一人で育ったのでこういった経験が無いのが少し悔しくもあります。
兄弟のいる家庭で一緒に読み聞かせるとそれぞれ違った反応が返って来て楽しそうですね。