3歳11ヶ月の息子、読み終わった最初の感想が「アップルパイはどこ???」でした。
そういう私も、初めて読んだ感想は息子と同様でした。思いっきり作者の思惑にはまってしまいました。
アップルパイを買いに行った帰りだと言うヤギ君、ブタ君の「アップルパイは どこ?」と言う質問をきっかけに、そこまで話を大きくするか!と言うほど話を膨らませてブタ君の質問に答えていきます。
二人のやり取りが面白く、絵本の構成(見開きの左側にやりとりをしている二人の様子、右側にヤギ君の話す内容を表す絵)がその面白さを更に引き立てています。
私はページをめくる毎にどこかにいる泥棒を探すのが楽しく、息子にも気付いて欲しかったのですが、息子は気付いていなかったのか?初めは特に何の反応も示しませんでした。その後も私が「あ、泥棒さんいるね。どこかな?」とふると、少し探しては「ここ」と指差す程度で…。
「イマイチだったか…」と思い出した頃、意外にも、息子は最後のページのブタ君の質問に、自信たっぷりに「ここ!」と答え、アップルパイの在り処を指差しました。そして、何だか一人スッキリした顔をして本を閉じました。
確かに指差した息子の手の先にはアップルパイのかけらが。。。
その一方で、「でもそれは何だか違うのでは・・・?」と全然スッキリできずにいた私^^;
私から見ると、ブタ君のナイス!な突っ込みとか、色々読むほどに楽しめたのですが、4歳前の子供にはまだ少し早かったかな?というのが正直なところです。
謎解きとかを楽しみ出したお子さんなら、とっても楽しめるお話ではないかと思います。