私自身が幼稚園の頃からでしょうか、青い鳥=チルチル・ミチルという図式があって、鳥籠を手に持った兄妹が青い鳥を探しに行くという話というイメージでした。でも、本当は、一度も読んだことがありませんでした。
今回、私の父が息子(父にとっては孫)へプレゼントしてくれたのですが、チルチル・ミチルの本は戯曲になっていたんですね。それすら知りませんでした。
クリスマスイブに起きた出来事で、色々な国へ青い鳥を探しに行くのだけれども、それらの国々には色々な問題提起がされていて、この本ってこういう話だったのね、と今更ながらに驚きました。
「人間は目に見えるものしか見えなくなった」と、物語の最初のへんに書いてありましたが、たしかにそうなのかもしれません。こんなにファンタジーで、しかもSFっぽく、そして哲学的な本だったとは、あらためて読む機会を与えられて本当によかった。
小学校低学年では、やっぱり真意を知るにはちょっと難しいかなという気がします。でも、名作と言われ読み継がれるのが分かる気がします。