夜のうちから雪が降り続き、
朝になっても降りやまない。
園バスもこない。
お父さんが乗るはずだった飛行機も飛ばない。
大雪の日は、家の中が急にしーんとして、閉ざされた空間になるのです。
子どものころ、雪国に住んでいました。
このしーんとした空気感、すごくよくわかります。
雪の降る日は、無音なのです。
今は年に1度も雪が降ることのない地域に住んでいますが、
大雪を経験したことのない息子は、この本に不思議と興味を示します。
憧れの世界なのかもしれません。
芸術的な挿絵も本当に素敵。
ただし、私は子どものころ、雪が降り続くなか遊びんだものです。
毛糸の帽子と手袋して、雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり。
帽子や肩や背中にはどんどん雪が積もっていくけど全然気にしないし、
風邪もひかない。
雪がやまないと外に出てはいけない理由がわかりません。
暖かい時期のべちゃべちゃの雪なら濡れるから遊べないけど、
この絵を見る限り、寒い時期のしっかりとした雪のようです。
私が親だったら、雪でもどんどん外で遊べって言うんだけどなあ。