富安陽子さんの新シリーズ。
「スギナ屋敷のオバケさん」の2巻目です。
オバケさんというのはあだ名で本名は尾羽健一郎とう名前の人間ですが、それを信じないスギナ屋敷のオバケたちとオバケさんの楽しいおはなしです。
今回は勝手に“術比べ”を申し込んできて、意地悪ないたずらを重ねるスミ丸ギツネの登場で、オバケさんはへとへとです。
そんな時、スミ丸ギツネのせいで道に迷ったオバケさんを助けてくれた西の谷に新しく引っ越してきたという山場早月さん。
彼女の協力で、オバケさんはキツネのいたずらをやめさせるべく、奮闘します。
あたらに登場したこの「山場早月」さんは人間なのか、オバケ(山姥)なのか。これから徐々にわかってくるのではないかと思います。
でも、やっぱり富安さんのおはなしは面白いです。
物語の世界がどんどん見えてきて、おはなしの中の登用人物たちと同じものを見たり感じたりしている気分になれます。
読みやすくて楽しいおはなしです。小学校の中学年くらいのお子さんたちからお薦めです。