げんごろうさんは、不思議な太鼓を持っていました。太鼓の片方を叩いて「鼻高くなれ、鼻高くなれ」というと鼻が高くなり、反対側を叩いて「鼻低くなれ、鼻低くなれ」というと鼻が低くなるというものです。ある日、げんごろうさんはとあることを思いつき…。
太鼓に合わせてどこまでも伸びる鼻。それからそれからどうなるの?という楽しさがあります。人を喜ばせるためでなければ使っていけない太鼓を、自分を喜ばせるために使ったために、バチが当たったげんごろうさん。ちょっとかわいそうだな〜とも思いました。清水崑さんの軽快なタッチの絵がいいです。表題のお話の他にあと2編入ってます。いずれも楽しいお話です。(お話が3つも入っていてこの価格は安い!)