くまのこが、かごをさげて歩いていきます。
歩きながらくまのこは、ときどき、かごの中をのぞきます。
なんだか、とてもうれしそうです。
かごの中にはおべんとう。森の中で働くおとうさんに持っていくところです。
くまのこの気持ちが、その表情から、ストレートに伝わってきます。
とちゅう、出会う動物たち。それぞれが、きちんとそれらしく…そして、声をかけたり、助けてくれたり、素敵な関係ができあがっています。何の心配もなく、のびのびと育ってほしい、そんな気持ちを感じ、森の中の秋の様子、動物たちの働きなど、多くのことに気づかされました。また、お弁当のことを『おべんと』というくまのこ、それがそのまま題名になっているところなんか、ほのぼのとした優しさを感じました。