縄文時代、アテルイやシクイルケ(月の神の息子)とポイシュマ(星の神の息子)たちと、ヒメカの甥のワカヒコが主人公。ヒメカの都合の悪い秘密を知ったワカヒコたちをヒメカが殺そうとするがワカヒコたちは逃げ出し、ポイシュマたちと合流する。もともとはひどい行いをしたヒメカの民なのですぐには受け入れにくい部分もあるが、なんとか理解しあっていく。
日本神話をベースにしたような印象で、人の名前にも「〜ヒメ」「〜ヒコ」「アテルイ」などなどそういった古代らしい名前が充分にあらわれていて面白いです。
戦いをやめる大切さ、理解しようとする努力の大切さ、国のありかたについてもつい考えてしまうようなファンタジー小説でした。非常に面白い作品です。日本も世界も平和になってほしいですね。
面白くてついつい読めてしまうのですが、中学生くらいからおすすめです。日本神話も改めて勉強したくなりました。