「どろんこハリー」 みんなの声

白に黒いぶちのある犬が、泥んこになって黒に白いぶちのある全く逆の犬になってしまったところが面白い。思う存分泥んこになっていくハリーが本当は、子供も大人もうらやましいなーなんて心のどこかで思って読んでいるのではないでしょうか。だけど、自分を自分と認めてもらえないということは最高の不幸です。このままでは自分の存在を抹消されてしまうのではという危機感から、ハリーが一転してお風呂に入ろうとするところが実にかわいかったです。ただ、色が少ない絵がちょっと私には物足りなく感じました。

飼い犬のハリーはお風呂が大嫌い。ある日、お風呂に水を入れる音が聞こえ、体を洗うブラシをかくして、家を飛び出して遊びに逃げだします。町に出て、駅の陸橋の上ですすだらけ、空き地で泥んこ遊び、町では石炭のトラックの滑り台。いろんなところで遊んで来て真っ黒になって、あそぶことのたのしさを伝えてくれて、いきいきとした世界が広がります。急におうちに帰りたくなるところがかわいい。
挿絵が墨で書いたような絵でフルカラーではないのですが、芸術だと実感した一冊です。描かれているものは犬、列車、車、ブルドーザー、トラックと男の子が一般的に好きそうなものがたくさん描かれています。

どろんこ遊びをたっぷりして、泥だらけの真っ黒になってしまったハリー。おうちの人は誰もハリーだとは気づいてくれません。
娘はそれがとてもかわいそうに思ったらしく、この部分を読んでいる間中悲しそうな顔をしていました。どろんこ遊びも楽しいけど、おうちに帰れる幸せを教えてくれた絵本でした。

お風呂嫌いな犬のハリーは逃げ出してどろんこになって、別の犬みたいになってハリーだとわかってもらえなくて困ってしまうというお話ですが、お風呂が大好きな娘にはどうして逃げるのか分からなかったようです。わんちゃんきれいになってよかったねという娘は、風邪でお風呂をやめようというと泣いてしまう程お風呂好きです。どろどろになるのが楽しいのはどこの子どもも一緒ですから、共感できると思います。

おふろがきらいなハリーはブラシを持って裏庭に埋めたのです。ハリーは家を出ていろんな所にいきどろんこになりました。白の体にくろぶちだったハリーは黒の体にしろぶちになってしまったのです。家に戻っても誰もハリーだって事はわかりません。ハリーは庭に埋めたブラシのことを思い出し掘り出して「洗って」と言うようにおふろ場に行ったのです。きれいに洗われたのでハリーだとわかったのです。お風呂に入りたくないからブラシを隠すなんてかわいいですね。ハリーみたいな犬飼ってみたいな・・・と思いました。

くろいぶちのある、しろいいぬのハリー。大嫌いなことはおふろにはいること。ある日、おふろにお湯を入れる音を聞いて、ブラシをくわえて逃げ出してしまいます。いろんな所で遊んで、泥だらけになったり、すすだらけになったり・・・。わくわく、どきどきのハリーです。うちの子たちは、どろんこ大好き、そしてお風呂も大好きでしたが、喜んで聞いていました。文章が少ないので、小さいお子さんでも楽しめるのではないかしら？汽車や、トラックの絵が出てくるのも楽しいですよ。

子供が、犬を単に犬と捉えてしまったらそれまでだが、自分のことのように考えてくれればうれしい。

これもすごく読みやすかったです。
何よりも、簡単な内容なので、子どもにぴったり、犬は大好きですしね。

大人も子供もハラハラ・ドキドキできる絵本。
とくに子供には、ハリーがどんどん真っ黒になっていくところが面白いようです。
絵本の最後には、自分のうちが一番心地よい！と、ハリーが寝ている場面が描いてあるのですが、寝る前に読んであげるのがいいかも。

シャンプーの嫌いな犬のハリーはブラシを隠して町で遊びます。おかげで他の犬と間違うくらい汚れて帰ってきます。そのため家の人にはハリーと認めてもらえず、あらゆる手をつくして自分を認めさせようとしますが、わかってもらえません。最後は大嫌いなシャンプーまでして…。やっとわかってもらえてあーよかった。犬の絵が可愛いです。
家でも犬を飼っているので、なんとなく重ね合わせてしまいました。