漁港から徒歩30秒の場所に住んでいます。
アジやサバが揚がる漁港と、
異国語の書かれたペットボトルが海岸に流れ着き、
ワカメや昆布が足にからみつく海水浴場が、
私たち家族にとっての海です。
それでも家族みんな、海が大好き。
でも、この本を読んで、
こんな美しい海がこの世界にあったのかと、
ここはおとぎ話のような別世界なんじゃないかという気持ちになりました。
ちょっと感動しました。
海の写真はたくさん見てきたけど、
むらいさちさんを存じ上げず、
こんなパステルカラーの海の写真を初めて見ました。
海の中はもっと暗くて、
どちらかと言えば、恐怖心を覚えるような暗さがあるのに、
太陽の光に満ちあふれた世界があったのですね。
以前、眠れなくて困っていたときに、友人から、
海の中でゆらゆら揺れている光景を思い浮かべると眠れるよ
と言われて試したところ、すーっと落ちることができました。
まさに、この言葉がそのまま絵本になっていました。
驚きました。
人類は、というか、生物は皆、海から生まれたのだと思います。
海は母親の胎内のような場所。
海にはきっと癒しの力があるのです。
谷川俊太郎さんの心がリラックスする優しい詩もまた素敵です。
この絵本で、睡眠に悩む大人と、多くの子どもたちが、
気持ちの良い眠りにつくことができるような気がします。
現在息子は、布団に入って10秒くらいで寝息をたてていますが、
将来息子が悩み事を抱えて睡眠に悩んだときや、
眠りに悩むお友達にプレゼントしてあげたいと思いました。