たいせつなものをなくして せかいから
おとがきえました
いろがきえました
あじがきえました
かんじょうがきえました
あまりにもおおきなものをうしなったので
それらのことにはしばらく気がつきませんでした
ゆっくりとじかんがながれて まっくらなせかいにいることに気がつきました
そんなときであったのが この本です
よるのこどものあかるいゆめ
ゆらゆらとあたたかいきもちになって ふたたび ゆめをみることができました
生きているということ
そう わたしは
いま 生きているんだね
ねむれるよるを とりもどしたら
愛しいあの子がいつもちかくにいることに気がつきました
氷をとかしてくれてありがとう
こんやも また なないろのゆめがみられそうです