3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。すいかが3つ届き、ひとつをおじいちゃんのところに運びに行くことになりました。もちろん、すぐ食べたかったのですが、それを我慢して。運ぶ途中、大きなすいかを食べたいとおもったたぬきが、その場ですいかを食べてしまおうよといろいろな誘惑をします。スイカ割り、種飛ばし、すいかのお面・・・。ちょっと危なっかしいときもありますが、とにかくそれらの誘惑を撥ね退け、ひたすら走っておじいちゃんちに運び終えます。おじいちゃんは、よくがんばったとスイカを早速切ってくれ、食べるように勧めますが、もう一切れたぬきに渡し、二人で種飛ばしだけすることにしました。その種からきっと来年はスイカ割りが沢山できるくらいのすいかが収穫できることを祈って。
息子もスイカに目がありません。読んでいる最中からスイカ、スイカとにぎやか。でも、スイカ割りや種飛ばしなどやったことがないので、ちょっと実感がわかないのでしょうか。ただ、最後のすいかを食べているところだけは、一緒に食べたつもり。こんなに好きなら買ってこなきゃね、と親心。誘惑に打ち勝つ心や、一緒に食べようという優しい心。そういう両方の心を、大好きなスイカを通して育てるいい絵本だと思いましたよ。