ハリネズミと小さなおとなりさんのヤマネが、お互いに気が合うし、お互いのことを思いやっていることが伝わってきました。とても素敵な関係だなあと思いました。「たんじょうびのやくそく」も、ヤマネが生まれた日のことを知らずにいるハリネズミにとても気をつかって会話にも傷つかないように考えて言葉を選んでいるなあと感心しました。他にも、「花のなまえ」「くものうまれるところ」「たそがれ」「てがみ」「たび」の短いお話が、6話あります。ハリネズミが旅に出て、帰って来たときに行ったヤマネの言葉が、「きみと、花を植えたり、お茶を飲んでるほうがどんなに楽しいか知れない。旅に出たから、そうわかったんだ」に、お隣さんが、お互いに必要な存在だとわかってよかったなあと思いました。絵の色彩がとても綺麗でいいなあと思いました。