「ねずみくん」シリーズは、短い文章の中にも、必ず、最後におちがあって、ちょっとふふふと笑える、子供の大好きなシリーズです。
木の上のりんごを取ってと言われたねずみくん。
でも、ねずみくんは、木にも登れないし、高いところもこわいのです。
ねみちゃんには、いくじなしね、と言われてしまう。
それに比べ、ぞうさんは、高いところも平気だし、力も強いし、こわいものなし。いいなぁと思う。
でもね、ぞうさんがしていったうんちの始末をしたり、ぞうさんが踏んずけて倒れてしまったお花を大事に育てたり、ねずみくんのそんなやさしいところが、ねみちゃんは好きなんです。
誰にでも、みんなそれぞれいいところがあるんだよ。
うん、うん、そうだよね、って素直にはいっていける絵本です。