今でも、よ〜く覚えている本というのは、ナンセンス絵本だなとつくづく思います。
『めがねうさぎ』『ねずみくんのチョッキ』そしてこの『ぞうのたまごのたまごやき』
とにかく、わたしがお気に入りだったこれらの絵本には一日も早く娘と出会わせたくて、この三冊は0歳の時には購入していました。
でも、ユーモアって、知識がないと笑えないんですよね。『めがねうさぎ』はおばけは「怖い」「朝に弱い」という事実を知らないとおもしろくないし。『ねずみくんのチョッキ』はお洋服は無理するとのびちゃうっていうことをしらないとおもしろくない。そして、この『ぞうのたまごのたまごやき』は哺乳類は卵を産まないという事実をしらないと楽しめない。
♪ぞうぞうぞうー。たまごを産んだぞうー♪
なんて、一緒に楽しそうに歌うし。
こんなことに子育てしていて初めて気づきました。あんなにばかばかしくておもしろかった絵本が、実は難しいなんて!!
それでも、やっぱり文章の魅力とはすごい。この本の本筋のおもしろさはわからなくても、2才のころの娘もワン大臣、ツウ大臣フォー大臣、なんて言葉で笑えるんです。言葉の響きそのもののおもしろさを味わっているんですね。
難しいこと!? を知ってしまったわたしは、その小難しいことのおもしろさに目がいってしまいます。大人には楽しめない楽しさを娘に教えてもらいました。