1999年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞した作品です。絵も丁寧できれいだし、お話も優しくきちっとまとまっていて、とても安心して読める作品でした。(さすが、賞をとっている作品です)
どんなに仲がいい友達だって、けんかはすることがあります。どんなに仲がよくったって、たまには友達のやってることがしたいし、持っているものが欲しい時だってあります。それを「ダメだ」といわれると、なおのこと!
ここに出てくるあひるは、まだ他の友達(ねことりす)よりも小さくて、ちょっと味噌っかす的な存在なのですね。
だから時々、台風の目になるようなことをしてしまいます。
この絵本で、一番素敵だな〜と感じたところは、ねこ、りす、あひるの友情の在り方でした。
物語の流れの中で、けんかのシーンは1ページだけ。あとは、いなくなったあひるを心配したり、さがしたりする2匹の姿ばかり。ラストのほうで3匹ががっしり抱き合ったところでは、友情っていいなぁ。と改めて思ってしまいました。