絵本の可能性をドーンと広げてくれる1冊…
幼児体形でパンツ一丁、唇赤く短髪眉毛くっきりの子ども(たぶん男の子)が全編ひたすら歩き続ける…
はじめは土煙をあげトカゲを蹴散らし…鳥たちが逃げまどい…草原や暗い森を進み…遠くにビルが見えるころから破壊はエスカレート…巨大ナマズも飛び出し、ゴジラも火を噴く中、車やビルを壊して進む巨大な子ども…そして、後姿を見せながら荒涼とした地平線へ進んでいくのです…
筆使いがしっかり見える荒々しい絵がインパクト抜群で内容にピッタリ…細かく描きこまれた部分もじっくり鑑賞したいので、読み聞かせは数人までの横並びでどうぞ…
なにしろ見開きのテキストがほとんど「どんどん どんどん」だけですのでお気をつけて…
不思議な開放感があり、ちょっぴり人類の行く末を思うかも…