「ちいさなあなたへ」 みんなの声

　「きみがいま」と同じコンビの絵本。「きみがいま」は男の子が主人公だったけれども、この絵本はお母さんと女の子が主人公です。
　なんてやわらかな色や絵、そして文章で、語りかけてくれるのでしょう。水色の表紙に、「Someday」の原題。赤ちゃんを抱き上げる若きお母さん。扉のページには、ピンク色の文字で原題が書かれています。そして１羽の羽ばたく鳥。ページをめくると、海辺の丘の上で大の字になって寝ている女の子の姿。
　生まれたての赤ちゃんにキスをする幸せなお母さん。傍らには、紫色の花が飾られています。そしてお母さんにしがみつく時は過ぎ去り、自転車にも乗れるようになり、自分の世界を少しずつ、広げていくようになります。そして夜には、すやすやと眠りにつきます。
　時には、ほの暗い森へさまよいこんだり、うれしくて、楽しくて、瞳をキラキラ輝かせたり。もっともっとと高みを目指したり。悲しみに沈んだり。そして遠ざかっていく娘を見送る日の訪れ。
　いつの日か母となるかもしれない娘の姿。そうして娘も年老いていく。
　我が娘も青春真っ盛りで、エネルギーに満ちあふれ、キラキラした瞳で毎日を過ごしています。母親として、うれしくもあり、また少し寂しくもありです。
　最後のページ「わたしのいとしい子。そのときには、どうかわたしのことをおもいだして。」と、誕生の時のセピア色の写真と、その時と同じ花瓶に紫色の花が飾られています。この絵本は、寂しい心をやさしく癒してくれました。

だんなから妊娠中にプレゼントしてもらった本です。
お腹の子に読み聞かせてみてと言われ、
声を出して読みはじめてみたものの
途中涙が止まらなくなりました。

出産まで何度も読み返しましたが
何回読んでも涙が出る、素敵な本です。

自分の母のこと、これから生まれてくる子供のこと
色々考えさせられました。

妊娠中に読んだときにも感動したのですが、初めての育児が大変だった時に読み返した時のほうがさらにグッときました。
初めて我が子を授かったときの喜びや感動を思い出し、今までの過去を思い出し、そしてこれからの未来を想像して、泣けてきました。
自分の祖母や母親の思い、自分の思い、そして我が子とつながりめぐるのだなあと思うと、心にストンと落ちてくるものがあります。
知り合いが妊娠したらプレゼントをして、思いを共感しています。

友人の出産祝いに絵本をと探していたときに出会いました。

はじまりから共感できました。
我が子を愛しく思う気持ちが一字一句から伝わってきました。

それと同時に自分の母への感謝の気持ちがこみ上げてきました。
実家に帰ったら母とこの本を一緒に読もうと思っています。

これから先、育児でイライラしてしまうこともあると思いますが、その時に是非読みたいと思う一冊でした。

絵本ナビで知った本でした。

母になって知る母から受けた愛。
そして娘への私の中に芽生えた愛。。。
ほっこりあたたかい気持ちになりました。

９ヶ月の娘はまだまだ泣くことも多く、腱鞘炎にもなりました。
やっと寝かしつけたのに、『うぇ〜〜ん』と聞こえると
“ガックリ・・・またか。。。”と思う時もあるけれど、
こんな風に『悲しい、寂しい抱っこして！！』って言ってくれるのはいつまでだろうかと思うと。。。
数年後には、悲しみ辛さを一人で抱える日がくることでしょう。
それまでは、それらを教えてくれるうちは、抱きしめさせてくれるうちは、ぎゅぅっと抱きしめてあげようとあらためて思わせてくれる本でした。

お母さん、たくさんの愛をありがとう。
娘ちゃん、母親にさせてくれてありがとう。

あたたかい気持ちにさせてくれる絵本です。

シンプルな絵と文なのに、そこにつまっている母の溢れる愛情に涙こらえることができませんでした。初めての育児が始まって、娘の愛しさと寝不足のイライラとで感情がグワングワンしていた頃でした。
一緒に本屋にいた私の母にその場で見せたらみるみる目が赤くなって、「これ、あなたに買ってあげる」と。
自分で買うのではなく、友達からもらうでもなく、母からもらえたことが本当に嬉しくてまた泣いてしまいそうでした。
いつか娘が結婚して子供を産んだら、今度は私が娘に送ってあげようと思います。

原題の『ある日（Ｓｏｍｅｄａｙ）』って、何時なんだろう。
お母さんと娘しか出てこない本。
何度も読み返して、ふとタイトルページを見直した時に、男ながらに涙が出てきました。
この絵本のお母さんは、もう生きていないのですね。
自分が娘を愛したことを、自分の娘を育てたことを思い出しながら、娘のこれからを考えながら、幸せであってほしいと願いながら、死んでしまったのですね。
女同士だから語れることが、さりげなく込められていると思います。
同じ女として、娘も女となり、恋をして、母親になる。
そして年老いた時に、自分を思い出してほしいと願う母。
とても悲しいけれど、とても深い本です。
娘はこの本の「Ｓｏｍｅｄａｙ」に何を感じているのだろう。
何故だか、父親のかけらも出てこないこの絵本。
女だから描ける絵本でしょうか。
お父さんも子どもに託す思いがあるのですよ。
でも、娘に対して父親は無力かもしれない。
ふと、そう感じました。

これは自分用です。
なぜなら読むたびに涙が溢れて言葉が詰まってしまうので

女の子を育てているので興味津々で読んだら引き込まれました。
母としての生き方、愛情、そしていつか来る未来を
ふと想像して･･･涙涙です。

毎日忙しくイライラ
子供は可愛いけれど余裕がないときに
あの日を思い出すために読みたい１冊です。
お母さんに、本当にオススメします。

今年、出産した姉に出産祝いの一つとしてプレゼンとしました。
私自身は、まだ出産経験がありません。
けれど、涙がでました…読み終わったあと
あったかい気持ちになります。私も、実際にこの想いを体験したいなって思わせてくれた絵本です。

子供が３歳ぐらいの頃に、絵本ナビでたまたま見つけました。
「ママが泣ける絵本」というキャッチコピーだっだので、半信半疑で書店に行き、立ち読みしてみました。
初めて店頭で読んだ時は、いいお話だけど正直「泣ける」ってほどではないかな…と思ったのですが、その後図書館で借りて子供に読み聞かせをしてみると、自分でも信じられないくらい涙が出てきて、驚きました。
本当に、母親の想いそのものが丸ごと詰まった様な絵本なので、音読するとひとつひとつの言葉がより深く心に響きます。
まだこの作品を手にされた事が無い方に、おすすめしたい一冊です。