子供の頃に読みました。
強烈なエンディングで、私にとっては、哀しいお話、
という印象で記憶に残っています。
まさおくんの視点に立てば、青い空、もとどおりの町、
で問題ないかもしれません。
でも、あおむしくんの視点に立ってしまうと…。
友達のまさおくんすら失ってしまい、空虚な中に
取り残されて、いったいこの後どうなってしまうのか。
その孤独感、空虚感で寒々しい気持になったことを
憶えています。
4つ年上の兄も、ほぼ同じ印象を持っていたようで、
だいぶ大人になってからこの本の思い出話をしました。
それだけ印象深かった作品ということでしょうか。
好きかと聞かれるとちょっと難しい。
単純明快なハッピーエンドもいいですが、たまには
「楽しい」以外の複雑な感情を湧き起こさせるお話も
よいのかもしれない、と思います。
そのインパクト、意外性に敬意を表し、☆4つ、です。