作者の小西栄子さんって、どこかで聞いたことあると思っていたら、
『サンドイッチサンドイッチ』の作者さんだったんですね〜。こういう昔話っぽいのもお書きになるんだぁ。それを知っただけでもちょっと得した気分になりました。
このお話には、「都」と「城下町(?)」が描かれています。
五重塔っぽいのが立っていて、お武家屋敷みたいな立派な家がいく使って、その他はいわゆる民衆(町民)の住む長屋みたいなぼろい家が描かれています。
このモデルは今日の都でしょうか?時は平安くらいですかね?まだ武士は登場していなさそうです。
のどかな(今でいう商店街)のような、物売りの通りも描かれていて、迷路みたいなその町並みが面白かったです。
このお話は物語の進行そのものよりも、「都の風景」そのものを主人公の“こん”と一緒に楽しむといいかもしれません。
読み返せば読み替えるほど、色んな発見があって面白い作品です。