時代遅れの旧式機関車が
安住の場所を見つける…
「しゃっ しゃっ しゃくだ…」
年をとってちょっと偏屈になったやえもんが
かんしゃくを起す口調やそれをなだめる客車の口調など
擬音が面白いので読み手もなりきって読んでみたい…
出版されて半世紀以上だから、風景や鉄道の様子は古いけれど、
そこに描かれる人の気持ちは今でも同じだ…
乗り物マニアで知られた画家だけに
列車を楽しんで描いているのが伝わってくる…
フロントに表情を描くパターンはイギリス生まれの
『機関車トーマスシリーズ』が先行しているが、
これはもう別物だと思う
やえもんの安住の地となった交通博物館は現在さいたま市の鉄道博物館に姿を変えている…さいたま市は岡部冬彦が住んでいた場所で、ぼくの勤務地でもあったのだが、それはまた別な話…