このタヌキ、化けるのが下手なのか、狙っているのか。いつも半分しか化けれない、下半身はタヌキのまんまというちょっとまぬけなタヌキなのです。
最初は鳥やキャベツ(たぶんキャベツくんのパロディ?)という小さなものだったのに、そのうちにヘリコプターやロケット、くじらに挑戦します。でもやっぱり化けることができるのは半分だけ。とってもおちゃめなタヌキなのです。
最後は「でもね、つかれたので これでおしまい それでは バイバイ さようなら」という言葉を残すタヌキ。とても疲れたのね。目は下を向いてかなりお疲れのよう・・・。そりゃ恐竜に化けて、火まではいたら疲れるよ。
本当に長新太さんの発想にはいつもびっくりさせられます。
「あらあら はんぶん タヌキです タヌキです」という短い文章だけなのに、どんどん長新太ワールドが広がっていきます。かえってイラストだけなので、想像力を膨らませて読むことができるのかもしれません。
このタヌキ、いつになったらちゃんと全部化けれるのかな?このまま、半分だけのほうがいいのかもしれませんね。