おむすびころりんのようなお話です。
鬼がでてくるからこわ〜いお話かと思ったら、梶山さんのお話は決して怖くないのです。
転がって行っただんごを追いかけていったら、だんごは川のそばの穴の中に。
排水口のように見えるのですが、川の水は流れ込まない不思議な穴なのです。
さてさて、穴の中に入ったばあさんが出会ったのは、お腹がすいて力の出ない気の抜けたあかおにさん。
「だんごをつくってくれ」と頼みます。
気のいいばあさんは、とても献身的なのです。
おばあさんはあかおにさんの差し出した魔法のしゃもじを使って、せっせとだんごを作ります。
おじいさんのもとに帰るばあさんは、逃げているようにも思えないのですが、あかとんぼが助けてくれました。
よ〜く考えると不思議なお話なのですが、リラックスムードで本読みしたいときに、悩まずに手にできる少しまったりとした絵本でした。