1年半ほど前、絵本ナビでいただいたポイントを使って初めて購入した、思い出深い絵本の中の1冊です。ずっと読みたいと思っていた本だったので、日本から届いたときには、本当にわくわくしたのを覚えています。
まゆの無邪気さと豪快さに、私たちの心までスカッと晴れ渡るような、気持ちのよい読後感。娘は、まゆほどの馬鹿力はないけれど(!)、まゆと同じくらい怖いもの知らずで、天真爛漫な子なので、きっとまゆの中に自分自身を見出して、楽しく読んでくれるだろうな、と想像していた通り、「鬼のお話だけど、気に入った!」と言って、3回も続けて読みました。そして、「まゆと鬼が仲良くなれてよかったね。」と、最後には喜んでいましたが、「でも、どうして、鬼はまゆを食べるって言わなかったの?」と聞くので、「食べるって言っちゃったら、まゆちゃんに逃げられちゃうでしょ?」と言うと、「うん。Jも逃げる。影だけ残して、走り去る!」との答え。それから、「Jも、鬼とおともだちになりた〜い! ママ、鬼におにぎり作ってくれる? だって、お泊りしてくから!」・・・子どもの感想を聞くのは、絵本を読むのと同じくらい楽しいです!
鬼の表情もさることながら、名脇役(?)の狐のリアクションも、本当におもしろく、娘も思わず「このきつねさん、ほし〜い!」。 降矢さんの絵は、人間も、動物も、 鬼さえも、とても魅力的ですね。
娘には、これからもずっと、まゆちゃんのように、素直で、優しい子に育ってほしいな、と願っています。それが、本当の強さになってくれることを信じて・・・。