かかりつけの小児科に置いてあったのを、娘が「読んで」と持ってきたのが初めの出会いでした。字が多く、話しの内容的にも3歳に満たなかった娘には難しかったはずなのに、どこか惹きつけられるものがあったのでしょう。数日後、本屋さんに行った時、迷わずこの絵本を「買って!」と持ってきました。
この本は、日の出・日の入(1日)、月の満ち欠け(1月)、春夏秋冬(1年)と、時の流れが順序良く描かれています。さらに【小さいお家】の周りが田舎から都会へと変化していく様子、それにより【小さいお家】の表情も変化していく様子が綿密に描かれているんです。そう、【小さいお家】には表情があるんです!しかもそれを発見したのは3歳の娘と2歳の息子でした。
自然が失われていくに連れて悲しそうな表情を見せる【小さいお家】も、最後にはまた嬉しそうな表情へと戻っていきます。
少し読み応えのある絵本ですが、ゆっくり時間をかけて読んであげると、子供はちゃんと受け止めることができると思います。子供から大人まで、本当にたくさんの人に読んで欲しい絵本です。