瀬田貞二さんで図書館の蔵書検索をかけていたら出てきた本です。
瀬田さんで雪の本、しかもかがくのとも傑作集ということで、何だか不思議な感じもしましたが、
赤羽末吉さんを勉強した時に、赤羽さんが日本の雪を書きたいと言われて、松居直さんが白羽の矢を立てられたのが、雪に詳しい瀬田さんということらしく、
そんなことを併せて考えると、瀬田さんが雪の本というのも考えられることだと思いました。
「ゆきおこし」とは表紙にもありますが、「ふゆをしらせるくも」ということです。
なかなか雪が降らない地方では感じづらいところですが、雪国の人なら思い当るかもしれません。
雲の季節の動きが書かれていますが
「そして、とうとう ふゆのはじめを しらせるときが あるひ きっぱりと やってくる。」
という表現を読んで、これは知識ではなく体感として雪をご存知なんだなあと思いました。
ただ、瀬田さんのご出身は東京都本郷らしく、どうして雪がお詳しいのかが、今のところ私にはわかっていないのが残念なところです。
昨年、かがくのともの1号から50号までが復刊となりましたが、この本も復刊してほしいです。
福音館書店、たくさんいい本がありますよね。
若い編集の方は、昔の本のことをあまり知られないのかな。
小学校での読み聞かせにも使えそうですし、ああこの本ほしいと思いました。