毎日毎日、娘とたくさんの絵本を読んできました。
ある日、娘がお店屋さんでもらったふうせん。
なにいろだったか、もう思い出せませんが、むすめはとても喜びました。
でも、何日かたって、割れてしまったのです。
ぽんぽんやって楽しんでいたのですが、「あっ!」と思ったら、「パンッ!!!」って。
娘は泣きました。
「ふうせんって割れちゃうんだよね。時間が経つとしぼんじゃったり。また新しいふうせん探そうね・・・」と私。
でも泣きやみません。
「このふうせんがいい!」と泣きながら言いました。
泣きやまない、ということがあまりなかった娘を前に、少し困りました。
そんな時に私の口から ふわっと出た言葉。
「アンニパンニが言ってたじゃない。ふうせんは いつかなくなるものよ、って。」
娘は 「あっ、そうだった」という顔として、すぐに泣きやみました。
「ブルンミも同じ気持ちだったんだね。」と言ったら、こくんとうなずきました。
本当にびっくりしました。
そして、親子で こんなやりとりが出来ることをとても幸せに感じました。
次女が生まれ、同じことが起きました。
もらったふうせんが割れたのです。やっぱり泣きました。
すると、すぐに長女が「アンニパンニが言ってたでしょう。ふうせんは いつか なくなるものよ、って。」と言いました。
次女も 同じように「あ!そうだった!」という顔をして泣きやみました。
長女は私の方を見て、「ね、やっぱりアンニパンニの言うとおりだよね。」
三人で笑いました。「そうだよね、さすがアンニパンニだね。」って。
あれこれ説明するより、シンプルなアンニパンニの言葉が小さな子供たちの中にちゃんと入っていたことに驚かされました。そしてとてもうれしかった。
子供に説明するときは、アンニパンニようにシンプルな言葉がいいってこと、そして、絵本のメッセージは説明不要で子供と共有できる世界、そんなことを教えられた大切な絵本です。