算数の基本、「数」について、絵を使って説明してくれる絵本。
数とななにか? いろいろな数え方(二進法、十進法、昔の数え方など)、桁について、大きな数を体験してみる、足し算や掛け算の考え方…パズルのような感じで、絵を見ると自然に算数の基本がわかる仕組みになっていて感心した。
最初の方の、1つという数え方が、ひつじやリンゴなどの絵で描いてあって、どんな格好をしていても「1匹」「1個」と数えるというのが良く分かった。これが足し算になると、鯨と牛は足せるか?と聞かれた。共通点があるなら足せるけど、共通点がないと足せない。
・哺乳類は何匹いますか? なら、2匹。
・牛は何匹いますか? なら1匹(鯨は数えられない)
なんとなくできていたことが、しっかりきちんとした説明で裏付けられたので、納得できた。
他にも体を使った数え方や、古代のいろいろな国の数字が紹介されていて、興味深い。勉強ではなく、ゲームや絵本(お話)のような感じで無理なく読めたので、大人の数字が苦手な人にもおススメしたい。
こういうデザインを考えた人は、天才だと思う。