大空襲に見舞われた町。
その町の子どもたちと遊びは切り離せません。
これまでにお手玉やおひな様や子どもたちの遊びと結びついた戦争絵本を見てきました。
それぞれに悲しいし、現代の子どもがそれを回顧するスタイルは同じです。
それだけに戦争の悲惨は、自分たち子どもとも無縁ではなかったことを伝えることが重要なのでしょう。
この絵本の舞台は東京の神楽坂。
都心でもあの昔ながらのたたずまいを残す神楽坂も、大空襲に見舞われたのだと言うことを改めて知りました。
おばあちゃんと一緒に遊んだちえちゃんは、大空襲で死んでしまいました。
一緒に遊んだおはじきを掘り出したら、高熱で溶けて一つのかたまりになっていました。
お祭りの思い出と大空襲が幻影のように繰り広げられます。
絵巻のような思いで戦争の悲惨さを再体験しました。