子供の頃、大好きでよく読んでいたねずみくんの絵本。
特に印象に残っているのが、この一冊。
高い木の上になっているたくさんのりんごの実。
何とかしてとりたいなぁと思っているねずみくんのところに、次々と動物たちがやってきて…。
1つ、また1つとなくなっていくりんごを見ながら、「このままじゃねずみくんの食べる分がなくなっちゃう!」とハラハラしながらページをめくったのを覚えています。
たやすくりんごを取って食べている他の動物たちと自分とを比べて、
「ぼくも〜だったらなあ」
と、自分の非力さを悔しがるねずみくん。
その姿には思わず共感し、エールを送りたくなります。
主人公が完璧でない、というところがまた、ねずみくんシリーズの魅力の一つ。
健気に頑張るねずみくんの姿に、励まされることもしばしばです。
最近、娘もこのねずみくんシリーズを読み始め、図書館でも何冊か借りてきたのですが、全27巻という数字にびっくり。
子供の頃、読んでいたのは初期の作品ばかりだったので、まだ読んでいない作品も多く、大人になった今、また娘と一緒に新鮮な気持ちでねずみくんの世界を楽しんでいます。