1歳のころに出会って、親自身がとても感動した絵本の一つです。
リンゴが食べたいねずみくん。
でも、
象のように鼻は長くないし、
きりんのように首は長くないし、
鳥のように空を飛べないし、
サイのように力も強くない。
カンガルーさんのようにも高く飛べない。
そこにアシカくんがやってきて、ねずみくんはアシカくんにできることを尋ねます。
アシカくんはやっぱりほかの動物のようにできないけれど、
ひとつ得意なことがあるよ、とねずみくんに教えてくれます。
それぞれ、みんな得意なことがあるよ、
ぜんぶできなくてもいいんだよ、ねずみくんにもいいところがあるじゃないか、
力を合わせたらリンゴ、とれたね。
そんなメッセージがやさしいストーリーから伝わってきます。
とても少ない言葉で、とても大切なものを教えてくれる一冊だと思います。
素晴らしい構成で、読んでいてとても感動しました。