息子の好きなシリーズ絵本。
いろんな自然のお話が出てくるのだけど、主人公と言えば主人公のライオン家族の一員が自然の掟に従い、欠けてしまう場面。
厳しい自然のお話だということは分かっていたけど、弱肉強食・・それは、ライオンとして生まれながらも、その性格が、生きるべき道である「狩」に適さなかった時、たとえ百獣の王であろうと、自然には逆らえないということを思い知らされた結末になり、自然の流れといえどもとても心が痛みました。主人公の家族の一員だっただけに・・それに、なんとなく優しい性格のライオンだったために、妹ライオンの生涯を思い私は涙が出ました。息子は「悲しいお話だね」と言っていました。
最後の作者の語り・・確かにそうなんだと思い、人間がいかに作られた社会の中で穏やかに暮らしているか、そうでありながらも、ある国や地域では同じ生きるものとして、無駄な殺害をしているのかということをおもい、そしてそれを助け出せない、とめられない人間のむなしさを感じました。