せかいいち大きな女の子が大活躍する絵本です。
人々を困らせたじごくのならずものである大きなくまと
たたかい続け、とうとう最後には勝ってしまいます。
負けて死んでしまったくまは、おいしいお料理となって
テネシーじゅうの人たちをまんぷくにします。
絵本ならでは!の荒唐無稽で楽しいお話だなあ、男の子でなく
女の子が活躍するっていうのもいいなあと思いながら私は
読んだのですが、娘はあまり楽しめなかったようで。
というのも、我が娘、何かが死んでしまったりけんかをしたり
という物語が苦手なのです。
「くまさん殺しちゃっていけないねえ。かわいそうだねえ」と
言っていました。
そうだねえ。「悪いやつが死んじゃってすかっとした」と思う
より、そういう優しい気持ちもずうっと持っていてもらった方が
素敵かもしれないねえ。
そうはいっても、このままだとせかいいち大きな女の子が浮かばれない
と思ったので(笑)、「でもね、きっとこのくまとたたかって
退治しないとテネシーじゅうの人がこのくまに食べられちゃったと
思うんだよ。だからね、このならずもののくまが悪かったんだと
思うよ」と説明しておきました。
いやはや、物語を小さい子に読むのは新鮮ですね。大人の価値観とは
違いますものね。