題名だけ見て、「あきらめない」の内容が、誰かと競争して・・・とか、額に汗して・・・というような、がむしゃらに何かに向かってがんばる、というイメージを抱いたのですが、読んでみて、思わず、ほんわり。
子どもって、こういうことで、本当にとことんがんばっちゃうんですよね〜。わかるなぁ、その気持ち。
親としては、ちょっぴり困ってしまうけれど(我が家でも、次から次へと生き物が増え続け、本気で困ってます!!)、子どもの立場では、どこまでも応援したくなっちゃいますよね。小さい頃、誰でも1度は経験のあることじゃないかな?と思います。
この春、初めてツバメが我が家にやってきて、巣を作り始め、娘もそれはそれは喜んでいたのに、ある日突然来なくなってしまい、大粒の涙をぽろぽろこぼして悲しんでいました。でも、今では、くんちゃんのように、電線に留まっているツバメを「わたしの鳥」と思い、戻ってくるたびに声をかけています。
小鳥が大好きな娘は、くんちゃんの庭の木に来た鳥たち一羽一羽を、「すずめ、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ!」と、愛しそうに見つめていました。
それから、ストーリーに関係ないところでは、「あっ、でこちゃんがいる! これは、ブブノワさんじゃない?」と、つちやさんのほかの作品に出てくる女の子たちを見つけて楽しんでいました。
つちやさんの描く商店街は、いつもにぎやかで、活気に溢れています。