いや〜、題名を見た時から、もしかして…そうかなぁ〜、と思っていたら、やっぱり、サーカスの曲芸をするのはペンギンたちではなくて、ペンギンたちにうっかりついて行ってしまった動物たちのほうでした。
でも、さすが斉藤洋さんがえがくペンギンたち!初めて出会った野生の動物をあっさり調教してしまうさまは、鮮やかでした。
今回のペンギン団で、ほかのシリーズとちょっと違うところは、団長、副団長、副副団長以外のペンギンたちが「観客」という役どころになっているところですか…。
トラ、カメ、パンダが出てくるということは、中国の山奥辺りをイメージできますね。
私自身が一番笑えたシーンは、トラの勢いに負けて、なぜかかめを抱えて、ペンギンたちのあとを一緒について行く羽目になってしまったパンダが立ち上がったところと、のせられて火の輪くぐりにハマってしまったトラのところ、そして、てっきりペンギンたちの曲芸が見れると思い込んでいた三匹が疲れてへとへとになりながらも、去っていくペンギンたちを追いかけるところでしょうか。
(あっ!、そうすると、ほとんど全部面白いということです)
個人的には、今まで読んだペンギンシリーズの中でピカ一で面白かったです。