障害児について書かれた絵本は、定番が多いと思いますが、この絵本も発行はとても古いです。内容も時代を感じさせる部分もありますが、絵本として秀逸だと思います。
まず、絵が素晴らしい。
トビアスや家族を兄弟の子どもたちが書いているのですが、生き生きと今にも動き出しそうな絵が、どうして線だけで書けるのでしょうか?
書いている子どもたちの気持ちや言葉が、たくさん詰まった線です。
障害児を特別扱いしない。
この事の難しさは、時々感じます。
その一因として、自分が幼少の頃から障害児と共に過ごす時間を与えられてこなかった事があるように思えてなりません。
この絵本を読んで、さらに強くそう感じました。
そうは言っても、意外とそういう機会がない事も事実です。
せめて、子どもたちには、この絵本に書かれている兄弟たちの言葉を聞いて欲しい。子どもの言葉は、まっすぐに子どもに伝わります。
そして、兄弟が書いたこの絵も…
古い絵本ですが、是非一度手に取っていただきたい絵本です。