絵本のタイトルから、てっきりネズミの出てくる「おむすびころりん」
と同じ内容のものかと思ったのですが、このお話にはネズミは出てきません。
おむすびころりんのお話には、いろんなバリエーションが存在するらしく、
このお話もそのなかの一つなのかなって思います。
じぞうさまやおにが出てくるところは、いかにも日本の昔話って感じですよね。
文章が読んでいて東北訛りっぽい気がしたのですが、作者が岩手県在住の
絵本作家と知り、納得。独特の言い回しが逆に新鮮で、楽しく読ませてもらいました。
方言にあまりなじみの無い息子には、ちょっと聞き取りにくかったり
したようですが、絵を見ながら内容は把握できたようです。
お話も良いのですが、絵のタッチが日本の昔話にとても合っていて、
今にも動き出しそうな感じがして、思わず見入ってしまいました。
息子のお気に入りのシーンは、たくさんの鬼がおどうっこの前に
集まってきたシーンです。鬼たちの表情もなんともいえず良いですね。